転院先探し

 元旦に搬送された多摩総合医療センターは、高度医療を提供する施設ということで、症状が安定すると、地域の病院に通院するように紹介状が渡される。

  この紹介状が無記名でお好きな病院へといいのだが、医療関係者でもない限り、どこの病院が良いのかなのわからない。私の場合、頚椎損傷による後遺症として両上腕に痺れが残ってしまった。手術をしても痺れが完全に消える保証がないと言う。

  仕方なく、二つの病院に相談することになった。国立病院機構村山医療センターでは、次の予約日を決めて外でお待ちくださいと指示されたので、待っていると、看護師が出てきて、次の予約日までに腹を決めてきてくださいという。

  多摩総合医療センターの主治医の見解では、前述の通り手術で痺れが完全に取れるか不明とのこと。手術するなら急いだ方が良いという村山医療センターの医師の判断に動揺してしまう。

  JR東京総合病院  脳外科で痺れや痛みの原因を調べ治療すべきか判断してくれるという事で、診断してもらうと、明確な解答が得られた。頚椎の骨の部分を拡げて、頸椎に余裕を持たせる手術という事だろうが、次に大きな衝撃を受けたときに、今回のような症状を起こす確率を減らせるかも知れないという確率に注目したものだ。少なくとも、痺れを取るための手術ではないという。薬を処方してくれる主治医が居ないので、引き取ってくださいとお願いすると、多摩総合ほどでないが、高度医療を提供するという意味では同じだという。

   自宅近くの整形外科で治療して貰った方が、待ち時間も少なく、患者さんのためにもなるという。次回の予定を入れれ帰宅した。

  多摩総合医療センター 整形外科の主治医は、JR総合病院 脳外科の脳外科医のように手術と痺れとの関係を明言してくれたら、迷わず、自宅近くの整形外科医に紹介状を持っていったはずだ。

   無駄な医療費を使ってしまった。